鎌倉・明月院(あじさい寺)の紫陽花から

▼藤沢で打ち合わせの帰りに、夕刻北鎌倉駅のそばを通ったので、あじさいがそろそろかなと思い、明月院をのぞいてみました。あじさいはまだ、少し早くて、淡い黄緑色と青みがかかった花が咲いていました。若々しい色合いも素敵でしたが、6月中旬には紫色に染まるのでしょうね。

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▼紫陽花の花の色は、どうも土のPHの値によるらしい。酸性の土地だと、青、アルカリ性の土地だと赤くなることはよく知られている。わが家のあじさいは、昔は青い紫陽花が咲いていたが、ある頃からか赤い紫陽花になったと記憶している。

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▼あじさいについては面白い逸話がたくさんある。



No.1・紫陽花はライラックのこと?

  中国の文献を探すと、紫陽花のことを記している詩がある。
 
 「紫陽花詩」

  招賢寺有山花一樹、無人知名

  色紫気香、芳麗可愛、頗類仙物

  因以紫陽花名之


 これを見て、「えっ」と思った方はたいしたものだ。「色紫気香」の解釈である。紫色で、香りが高い。
 となると、実は、同様の紫色の花で中国で、数多く見られるライラックの花ではないかという事になる。
 確かに香り高いあじさいは、見た事がない。
 
                 ライラック  札幌の市の花 
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どうも、平安時代の学者源順がこの漢字をあてたことから誤って広まったものらしい。しかし、言葉のルーツは どうあれ、私は「紫陽花」という漢字は、あじさいにぴったりな漢字だと思いますよ。



No.2 あじさいの葉はトイレットペーパー?。

▼あじさいのことを地域では、「止毛久佐」と呼ぶ地域がある。「止毛久佐」は普通トモクサと読むが、「シモクサ」とも読むことができる。かなり広い地域で、トイレットペーパがわりに使っていたらしい。確かにちょうどいい大きさだ。その意味からか、『言塵集』にはアジサイの別名として「またぶりぐさ」が挙げられている。そういえば、田舎のおばあちゃんの家トイレの脇に生えていたりしてませんでしたか。

▼生のままではなく、少し乾燥させたものは大きさもちょうど良く、紙が高級な時代には、手頃なトイレットペーパだったのかもしれません。

▼あじさいの事を「草かんむりに便」という字を書いている文書もあり、やっぱりそうかという感じですね。平安の時代に思いを馳せて一度使ってみてはいかがですか。他にもいろいろありますが、まめ知識です。



▼それでは、ウィディペキアから引用します。

アジサイの語源ははっきりしないが、最古の和歌集『万葉集』では「味狭藍」、平安時代の辞典『和名類聚抄』では「阿豆佐為」の字をあてて書かれている。
もっとも有力とされているのは、「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」がなまったものとする説である。

日本語で漢字表記に用いられる「紫陽花」は、唐の詩人白居易が別の花・ライラックに付けた名で、平安時代の学者源順がこの漢字をあてたことから誤って広まったものらしい。

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樹高は1~2メートル。葉は光沢のある淡緑色で葉脈のはっきりした卵形で、周囲は鋸歯状。6月から7月に紫(赤紫から青紫)の花を咲かせる。一般に花といわれている部分は装飾花で、おしべとめしべが退化しており(中性花)、花びらに見えるものは萼(がく)である。ガクアジサイでは密集した両性花の周囲にいくつかの装飾花がみられるが、セイヨウアジサイではほとんどが装飾花となっている。

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▼これから梅雨の季節。梅雨にもっともあう花が、「あじさい」。紫陽花の花を見て一句。

 「紫陽花や  藪(やぶ)を小庭の 別座敷」  松尾芭蕉

 「紫陽花の  末一色(すえひといろ)と なりにけり」 小林一茶

 「紫陽花や はなだにかはる  きのふけふ」  正岡子規


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▼さらに、アジサイに興味のある方は、今年6月10日・11日に鎌倉で、アジサイの国際会議が開かれるようですよ。詳しくは下記アドレスをクリックしてください。

国際アジサイ会議 2013.6.10・11日 鎌倉八幡宮で開催。
ttp://www.hydrangea-nippon.jp/2013ihs/index.html


国際アジサイ会議は、重要な世界的園芸植物であるアジサイの普及と育種技術等の推進を図るため、第一回会議をベルギーで開催、第二回会議をフランスで開催されました。
このたび第三回会議をアジサイの原産国であり、原種のガクアジサイや数多くの野生種が自生している日本、アジサイの名所として知られる神奈川県鎌倉市で開催することとなりました。
本会議は野生種と栽培品種についての最新の研究成果を発表し、さらなるアジサイの国際的普及に寄与することを開催の目的としています。

シンポジウムは2013年6月の10日と11日に鶴岡八幡宮で開催されます。
また12-14日のポストツアーは、会議を補完する内容となります。

国際アジサイ会議事務局
〒236-0046 神奈川県横浜市金沢区釜利谷西1-15-13 池田方
TEL/FAX 045-513-4317 E-mail.contact@hydrangea-nippon.jp

この記事へのコメント

萌音
2014年04月04日 06:41
こんにちは。鎌倉のブログを読んでたらコチラのブログに辿り着きました。写真が綺麗でオシャレなブログですね。羨ましいです

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