「バンダジェフスキー博士」の東京・世田谷での講演に行ってきました。

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▼バンダジェフスキー教授はチェルノブイリ事故について、臨床的見地からその被害を調べた第一人者であること。そういったことから、現在の「福島第一原発の事故」にかかわって、5年後10年後に起こりうる事態に対しての予測を提言できる世界でも数少ない医者であることだ。

▼会場にはたくさんの方が、入場されていた。チケットも発売45分で、完売したということでしたが、私の場合は知人が気をきかせて取っていただいた。ありがたい。 話は、ロシア語で、通訳を通してのものだったので、わかりにくい面もあったが、おおよそ話の流れは理解できた。

▼チェルノブイリの検証から、汚染地域の人の体が、どのような影響を受けているかということが中心であった。

〇「放射性物質には様々な種類があるが、とりわけセシウム137が、一番害を与える。
〇食品から口に入るいわゆる内部被曝に注意しなければならない。
〇特に突然死などの調査をした。心血管疾患52.7%がん13.8%と悪性腫瘍(がん)以上に心臓病関連の障害を指摘。
〇子供には甲状腺がんの出現率も相当高い。
〇放射線セシウム137の蓄積が20ベクレル/㎏でもによって、心電図の異常が認められる。
〇食品と一緒にセシウムが体内に入ると、小腸から吸収され、血液を通して腎臓や筋肉に蓄積される。


▼東京や東日本の状況は厳しい様相を示している。汚染地域で生き残るためには、食べ物に含まれるセシウムを注意しなければならない。とりわけ、妊婦さんや新生児に与える影響は大きい。セシウム137.134は絶対に体内に入れてはいけない。どの含有量であっても影響がある。本人に影響が出なくても、遺伝子に影響があれば、子供や孫にも影響を与える。

▼ベラルーシのゴメリで、30歳ぐらいの若者とあった。チェルノブイリの影響で、同級生で生きているのは私ともう一人しかいないと語っていた。なんらかの病気で、命を短くしている。「チェルノブイリのハート」という記録映画で紹介した。

▼ペクチンが効くといって報道されたが、一時的には効果はあるが、常に聞くわけでなく、会社をもうけさせるだけ。食べたら排泄できるものではない。基本的にたまるものだ。一番は汚染地域から緊急に退避すること。さらに、汚染された食品を口にしないこと。この二つしかないということだ。




▼実は、恥ずかしながらこの講演に行くまで、バンダジェフスキー教授のこともよく知りませんでした。ただ、話を聞くと、このままいったら大変なことが想定されるようです。 5年後、10年後の子供たちの健康状態が心配になりました。なんでもなければそれに越したことはありませんが・・・・・。ただ、放射能の広域的な汚染の実態は、世界でもこのチェルノブイリしか前例しか見当たりません。大変なことを隠し通してきた政府ですが、どのような対策を講じていくのか問われます。 基準値も500ベクレル/㎏から、新基準の100ベクレル/㎏になりましたが、まだまだ、バンダジェフスキー教授の説明では、「大丈夫」という基準はないということですので、セシウムを極力取らないことを心がけるということでしょうか。

▼眉唾のような話で、どこまで信じるのか、どこまで考えれば安心なのか、難しいことです。

▼横須賀市の放射線調査はよく頑張っています。とりわけ学校・幼稚園等の調査は細かくやっています。機器も他の市にはないような、精度の高いものを使っています。
 学校での放射線量の調査をする中では、西地区の学校が相当低い値であることがわかります。三浦半島全域でいえば、三浦市と西地区が放射性物質が降った量が少ないことがデーターで読み取れます。かなり放射能を調べている方から聞くと、安心なのは、三浦市と長井か大楠といっています。当然野菜も推奨いたします。 ちょっと時間のある方は、学校のデーターを見てみるのもよいですね。



横須賀市に関わる放射線調査    アロカ Naiシンチレーション式サーベイメータTCS-171
http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/shinsai311/houshasen/index.html




「ウィキペディア」から抜粋しました。

ユーリ・バンダジェフスキー1957年1月9日-は医師・病理解剖学者。ゴメリ医科大学初代学長。チェルノブイリ原発事故の影響を調べるために、被曝した人体や動物の病理解剖を行い、体内臓器のセシウム137などの放射性同位元素を測定する研究を行った。

《来歴》
チェルノブイリの事故後、1990年から99年までの間、ベラルーシのゴメリ医科大学でセシウム137の人体への影響を明らかにするための研究をしていた。そのために、被曝して死亡した患者の病理解剖と臓器別の放射線測定や、放射能汚染地域住民の大規模な健康調査、汚染食料を用いた動物飼育実験、などの研究に取り組んだ。

《業績》
バンダジェフスキーは突然死を含む被曝小児患者の病理解剖を行い、セシウム137の体内分布を調査した。心臓をはじめとして、腎臓、肝臓、甲状腺・胸腺・副腎などの内分泌臓器に高いセシウム137の集積と組織障害が認められた(内部被曝線量の全身平均の約10倍)。

再生能力が高い骨格筋細胞と違い、心筋細胞はほとんど分裂しないためにセシウム137が過剰に蓄積しやすく、心筋障害や不整脈などの心臓疾患が惹起されやすいと考察している。

さらに、セシウムにより人間や動物の体内に引き起こされる病理学的変化を『長寿命放射性元素体内取り込み症候群(SLIR)』と命名した。SLIRは生体に放射性セシウムが取り込まれた場合に生じ、その程度は取り込まれたセシウムの量と時間で決まる。

そして、その症候群は心臓血管系・神経系・内分泌系・免疫系・生殖系・消化器系・尿排泄系・肝臓系における組織的・機能的変異によって規定される。

SLIRを惹起する放射性セシウムの量は年齢、性別、臓器の機能的状態により異なる。小児の臓器と臓器系統では、50Bq/kg以上の取りこみによって著しい病理学的変化が起きる。

10Bq/kg程度の蓄積でも、特に心筋における代謝異常が起きる。ゴメリ州に住む小児のうち、体内放射性元素濃度が11 - 26Bq/kgの者は心電図異常の発生率の割合が6割に達し、37 - 74Bq/kgの蓄積の者では9割に至る[21][22]。1997年に死亡したベラルーシの小児の心臓からは平均600Bq/kg以上、成人からは平均100Bq/kg以上のセシウムが検出された。

ベラルーシで医療活動を行った長野県松本市長の菅谷昭(外科医)は、バンダジェフスキーの論文を読み、『ベラルーシにいる時に心臓血管系の病気が増えていることを不思議に思っていましたが、この(バンダジェフスキー)論文で納得しました。解剖した結果ですから、非常に信頼性が高い。がんもさることながら今後は福島の子どもたちの心臓が心配です』と発言した。

《福島第一原発事故に際して》

『日本の子供がセシウム137で体重キロあたり20 - 30ベクレルの内部被曝をしていると報道されたが、この事態は大変に深刻である。子供の体に入ったセシウムは心臓に凝縮されて心筋や血管の障害につながる。(全身平均で)1キロ当たり20 - 30ベクレルの放射能は、体外にあれば大きな危険はないが、心筋細胞はほとんど分裂しないため放射能が蓄積しやすい。子供の心臓の被曝量は全身平均の10倍以上になることもある』 

また、『被曝の影響は胎児や子供に大きく生じ、遺伝の影響が次世代に現れる可能性』や、日本の食品の暫定規制値について『大変に危険』、さらに食品に関する影響への懸念『今後放射能が土壌に浸透して野菜が吸収しやすくなる』、などを表明した



※書評欄から
セシウム137は、成人より子供、女性より男性、幼児より母親にたまりやすいようである。
摂取して7割が排泄されるようだが、逆に言えば3割は体内に残り、各臓器の細胞秩序を乱す物質となるようだ。
氏は、特に、筋肉(心筋が主)、肝臓、腎臓にたまりやすいことを指摘している。精神や視聴覚器官等にも異常がみられることも指摘していることに注目されたい。また、どういった食物にたまりやすいかや、摂取基準値についての知見を結論で論じているので、それも是非参照いただきたい。

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