連合町内会の決議と知事の定例記者会見

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▼この数日間、本当にバタバタして、なかなかブログも書けませんでした。ようやく落ち着いてかけましたので、アップします。とりあえず、全会一致の結論であることは、一番大切なこと。みんなが一緒にひとつになって動くことが、この町の幸せと感じています。 「ほっ・・・」でもやっとスタートラインです。

がれき受け入れ拒否 横須賀の町内会が決定2012年02月06日 朝日新聞

 
県が検討している東日本大震災のがれき受け入れをめぐり、最終処分場がある横須賀市の町内会関係者が5日、市内で会合を開いて受け入れを拒否する方針を決めた。地元住民の意思として、近く黒岩祐治知事に申し入れる方針だ。

 がれきの焼却灰の埋め立てを県が予定している「かながわ環境整備センター」(同市芦名3丁目)周辺の大楠連合町内会に所属する町内会長と副会長が5日、会合を開催。出席した約20人の全会一致で受け入れ拒否を決めた。

県はセンター建設の際、県内の産業廃棄物に限って処理するとの協定を大楠連合町内会所属の芦名町内会と交わしている。がれき受け入れには協定の改定が必要だが、今回の決定で困難になる。

 大楠連合町内会の長谷川俊夫会長は5日、朝日新聞の取材に対し、「県の説明にあいまいな部分が多く、受け入れられる状況にはない。事前に地元への説明もなかった。被災地の窮状は分かるが受け入れられない」と語った。今後、県との話し合いに応じる予定はないという。一方、黒岩知事は5日、取材に「(地元の決定は)全く知らなかった。どんなことがあっても誠意を尽くしてお願いしていくしかない」と語った。

 黒岩知事は昨年12月、地元住民に説明する前に、放射性セシウムの濃度が1キロあたり100ベクレル以下のがれきに限って受け入れる方針を県議会で表明した。今年1月、地元や横浜市で説明会を3回開催。しかし、いずれも反対意見が相次いだため、黒岩知事は県職員を直接派遣して地元住民を説得すると述べていた。




▼町内会・自治会長の皆さんの熱い論議の末に、「全会一致」で反対していくことで決まりました。とりわけ、80代の長老が論議を引っ張り、「とにかくだめなものはだめ」ということで、全員が賛成しました。

▼大楠では大楠の思いや譲れないものがあって、放射線量がどうのという話をしたのではなく、それぞれの会長さんたちの地域に対する愛情が表出した格好です。ひとりひとりの思いが浮ついた議論ではなく、「だめなものはだめ」という皆さんの思いが強いのです。
もともと約束していないものを持ってくるんだから、お願いして誠意を見せて、話をするのが筋。そういった筋が通らないことを知事は自分が正義だというように主張する。その姿が違和感があるのだと思います。

▼この地域が被災地に無関心とか、意識が低いことは全くありません。全国の被災地を心配する皆さんと同じ思いです。被災地へのカンパも横須賀市が提起する前に自主的に行って、500万を超えるお金を義捐金としておくらせていただいています。
 また、現在、行政と一緒に、被災地に対して漁業協同組合は中古の漁船で使えるもの探して、12隻の漁船を被災地の漁師さんが漁業を再開できるように動き、話は進んでいるところです。

▼若い人たちの集まりでもまず出てくるのが「被災地の支援を俺たちは何も思ってない訳じゃない、むしろ真剣に考えている。」という言葉です。 全国の人から、横須賀や芦名の人は薄情だとか、思われるのが本当につらいと思っています。
 ある女性は、「被災地のお母さんのことを考えると、簡単にいいとか、だめとかいえない自分がある。」本当に毎日悩んでいる。でも放射能は怖い。人情に厚く、思いをもっている人たちがたくさんいることも知ってください。

▼なぜ持ち込み反対するのか。知事への不信感もあります。手続きの不十分さもあります。協定書の存在もあります。そして放射能の怖さもあります。・・・・・でも皆さんそれぞれ違った理由があるのです。

▼何が起こるかわからない不安に対して、「とにかくここで反対しておかないと大変なことになる」というむしろ動物的なカンというか。本能的なカンのような思いのように感じています。

▼一つがれきの焼却灰を入れれば、次から次に押しつけられてきた過去の行政のやり方を考えれば次々とくる心配。安全だと言って、取り返しようもない事態を起こしてきた事実。県内外で排出されている高レベル焼却灰の存在。そしてひとりひとりの将来に向けての不安。 これをぬぐい去る理屈も説明もどこにもありません。

▼宮古の放射能レベルが低いことは、私の友人が現地に行って、詳細に調べてくれました。わかっています。それを入れることは基準値をしっかり守ればできることでしょう。しかし、そのあとのことが心配なのです。一度流れができれば、もう誰にも止めることはできません。小さな針の穴から堤防は崩れます。説明者は、安全だからと、「無理」をこじ開けます。しかし、そのあとはどうなるでしょう・・・・。

 
▼私たち世界でもチェルノブイリ以外に体験したことのない、新たな環境汚染と向き合う時代にはいったのです。


▼私たちは、すでに「ナウシカ」の世界にいるのです。放射能に汚染された腐海が存在し、これを取り除くことはとうていできない。新たな爆発によって増えることはあっても、減ることも分解されることもはない、半減期を待つだけの放射性物質のある現実。何十年先、何百年先に向けての対応です。 この放射能とどうつきあっていくのかが問われる時代。だからこそ自分たちの声を出しています。

▼私たちの地、大楠は「風の谷」です。3月の20日~23日にかけて、福島第一原発から放射能が三浦半島・関東地方の広範囲の地域にばらまかれた時、この地は横須賀で、唯一放射能が避けられた土地のようです。線量計ではかっても大楠・長井・武山・津久井と三浦市は極端に放射能が低いのです。ほぼ自然の線量と変わりません。きっと西からの風が強く吹いたのです。偶然、西からの風に守られた土地だと思います。

▼この地の生産物は安全です。幸い横須賀の農業の大半は、この西地区と津久井なります。今なら横須賀さんの農産物は自信を持って届けられます。海産物も同様です。居住空間としても守られています。落ち葉も溝でも放射能は出ていません。みなさん「風の谷」の大楠を失ってはなりません。偶然にも奇跡的に放射能汚染から逃れた町を大切にしていただけませんか。むしろこの地に遊びに来てください。放射能に汚染されていない土や草木が残っています。川の水もまだまだきれいです。



2月3日 定例記者会見

(震災がれきの受け入れについて)
 

 
がれきで関連なんですけれども、先程ちょっと冷却期間を置きたいという話ありましたけれど、ここまでの一連の知事からの説明について、反省点というかですね、ややこしい状況に今なっているんですけれども、ご自身で何か、反省点みたいなものってありますか。

 反省点ですかね。皆さんの方からご指摘ありますかね。まあ私としては誠意を尽くしてね、やっているつもりなんですけれどね。やっぱりその現場の状況をまずは見てきて、それで、その模様をしっかりとご説明して、その行く前に、処分場の状況もしっかり見てきましたからね。まず全部現場を歩いて、自分の目で確認して、で確かな情報だと自分で思ったものを、きちっとご説明している。よく、地元への説明が、先だったんじゃないかって、要するに県議会で先に言ったことによって、逆に話がややこしくなったんじゃないか、というご指摘はありますけれども、私はそういうふうには思っていませんけれどね。受け入れますと言ったんじゃなくて、地元のご了解というものがやっぱり大前提ですからというふうには申し上げているので、どこかの段階でその意向を示すというか方向性を打ち出すためには、議会で先に言ったというのは、それは決してその、そのことによって私が今、その部分を反省しなければいけないなとは思っていません。そこは簡単じゃない、ということでね、これから冷却期間を置きながらということもありますけれども、誠意を尽くす、ということだと思いますけれどもね。


先程のがれきの説明の仕方についての点でもう一度お願いします。方向性を打ち出すためには必要だったということで、先に議会で説明をされたことについて問題はないということだったんですけど、逆にその、この間の「対話の広場」でも、その受け入れありきなんじゃないかというような疑念まで招いてしまったわけなんですけど、その地元調整が整わない中で、先に表明をする必要性というかですね、その問題がないというか、なぜそういうふうな判断になったのかというのをもう一度ご説明いただけますでしょうか。

 その時は、何度も集会の中でも申し上げてましたけど、県議会で聞かれたという、質問があったと。県議会で聞かれた中で、私の中でずっと迷いがあった。でもやっぱり、被災地からの悲痛な思いを受けるとですね、やはりこれは決断せざるを得ないんじゃないかなと思いましたね。でそれが、県議会が終わった後にね、そういう表明をすると、また議会軽視と言われますから、話がややこしくなりますよね。ただ、時間がなかったということはありますね。次に議会が開かれるのは2月だと。そこまで待って、その間に例えば地元の皆さんにお話をしてということも手としてあったと思いますけども、私としては、被災地に対しての復興の手を早く差し伸べなければいけないという気持ちが強かった。
 だから、もう決めましたから地元は従えと言っているわけではなくて、地元の皆さんの了解が、合意していただくことが前提になりますという話を申し上げているわけですけども、そういった話というのは、誤解を生んでいるということはあったかもしれませんが、それはどういう言い方をしても、必ずそういう、これは本当はこうだったはずじゃないかと、ああだったじゃないかと必ず言われるというのは、それはもう想定した上で、だからこそ、全部情報を公開して、県民の皆さんに直接私が逃げも隠れもせずお話をするということ、その手法でやろうと思ったんですよね。だから、この間も、地元とはもう勝手に、逆にね、地元とは勝手に、何か裏で合意してるんじゃないかとかって、言う人は、いろんなこと言うでしょうけども、私が今やっている方法というのは、全部オープンにして、それで率直に語り合っているというところだと思うんですよね。 

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★その後の発言。最後に「反省していない」というこの新聞報道には驚きました。

▼僕はこの土地に先祖代々住みつき、この町の空気も文化もある程度理解しています。「地の人間」(地元で先祖から住んでいる人)の結びつが強く、30年住んでも、「地の人間」とよその人間とは区別されます。「地の人間」は、この土地で生まれ、この土地で死んでいきます。この土地が命で、この土地が財産です。ですから、こよなくこの土地をまるごと愛しているのです。そういった地縁的結合が強い場所だからこそ、まわりからどんな圧力がかかっても曲げないのだと思います。

▼今回のことを通じて、新しく入ってきた若者たちとの交流が進んでいます。新しく移住されてきた人たちから話を聞くと「大楠のにおいと空気が好き。夕日がすてき。魚や野菜が新鮮」ということでやってきました。不便だけれど、それでもこの場所が気に入っている。と言ってくれます。

▼私は、逆説的に考えれば、黒岩知事が「地の人」と「新しい居住者」と一緒に「この大楠の未来」と「被災地への支援の在り方」を考える機会を与えてくれたと感じています。

「知事は4年もすれば変わる。おれたちは一生この地で暮らす。」ということです。span>

▼昔「七人の侍」という映画を見たことを思い出しました。一人ひとりの個性が光っていました。なんだか、一人一人のおじいさんの言葉が、映画のシーンとダブってきました。 村の長老が集まっているシーンですかね。

▼私は一方で被災地の支援は継続して、やっていく思いを持っています。被災地に今日から行っている議員とも連絡を取りながら進めています。直接の支援ができるように頑張ります。


追伸・・ ブログ書いてしまってから、読み直して見て、会議での個人の意見は載せるべきでないことと、全体に長すぎるので、一部校正しました。

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