黒岩知事の定例会記者会見より

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緊急開催!黒岩知事との「対話の広場」~震災がれきの受入へ!東北再生に向け今、神奈川ができること~
1 目的

 東日本大震災では、東北地方の岩手県、宮城県及び福島県で、通常の排出量の10年分にあたる約2,300万トンの災害廃棄物、いわゆる震災がれきが発生しました。

 国では8月に「東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域処理の推進に係るガイドライン」を策定し、震災がれきの受入の考え方を示しましたが、全国的に受入は進んでいない状況にあります。

 しかし、震災がれきの処理は、国難を乗り越え、東北が再生するために避けては通れない課題です。国民全体で力を合わせて、対応していく必要があると考え、本県では、県民の皆様の御理解を得ながら、震災がれきを受け入れていくことといたしました。

 受け入れた震災がれきは市町村が焼却しますが、その焼却灰については、県が有する最終処分場で受け入れていくこととしています。

 そこで、こうした震災がれきの受入について、地元の皆様をはじめ県民の皆様に、直接、御説明し、意見交換を行いたいと思います。黒岩知事との「対話の広場」を次のとおり開催することといたしましたので、是非御参加下さい。

2 開催日時・会場

横須賀会場

日時:平成24年1月20日(金曜日)19時から21時

場所:横須賀市立総合福祉会館 5階ホール(横須賀市本町2-1)

横浜会場

日時:平成24年1月30日(月)18時30分から20時30分

場所:神奈川県庁本庁舎 3階大会議場(横浜市中区日本大通1)

対話の広場 申し込みホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f362096/


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1月5日定例記者会見 神奈川県ホームページより
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/chiji/p410675.html

それでは、続きまして、東日本大震災に伴う災害廃棄物、いわゆる震災がれきの受け入れに関する県の対応についてであります。これについて「対話の広場」を緊急開催いたします。

 皆さんご承知の通り、昨年の12月20日、県議会本会議におきまして、被災地から震災がれきを受け入れたいという私の思いを表明いたしました。この震災がれき、これを処理しなければ東北地方の復興はない。東北地方の皆さんが、何とかして日本全体でこれを受け入れてほしいという声を出している。神奈川県としても、いつかはこの大震災が襲ってくるだろうという状況の中で、まさに他人事ではありません。県としても何とかして受け入れられないかという方向性を打ち出したところでありますけれども、しかし、あのとき申しました県民の皆様のご理解、そして最終処分場があります地元の皆様のご理解、これが何よりも必要でありますから、私自身が行って直接ご説明をしてご理解を得たいと考えているところであります。

 そして、お手元の資料にありますが、2箇所で行います。横須賀会場、そして横浜会場、横浜会場といいますとこの、神奈川県庁の本庁舎3階大会議場であります。会議の日時は、資料に書いてある通りであります。横浜会場では、ユーストリームでのライブ中継、ツイッターでもご意見を頂くようにしているところであります。

 プログラムですけれども、私どもから、震災がれきの受け入れに関する県の対応というものについてご説明をいたします。そしてまた、この放射能に関して知見を有する方からの説明も行います。その後、県民の皆様からの質問、ご意見、これにお答えしてまいりたいと思っております。

 そのためにですね、私が今度の土曜日、7日、被災地のがれきの状況を自分自身の目で見てまいります。今、岩手県と宮城県の場所、私が視察に行く場所を選定している最中でありますけれども、選定した場所に行って、こういうがれきだったらこんなふうに受け入れられるのかなといったことを自分の目で確認してきた上で、その内容も含めてその「対話の広場」の場でご説明をして、皆様のご理解を得たいと考えているところであります。

 あの時、申し上げましたが、法律で100ベクレル以下というものは、放射性物質に汚染されていないという、そういう国の基準であります。これはこの大震災が起きる前からある法律の規定であります。我々が受け入れるのは、この100ベクレル以下でありますから、いわゆる放射性物質に汚染されたがれきではないということ、それを選んで受け入れようと思っています。この件について、もし取材のご希望があればお申し出ください。



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質疑

がれきの受け入れについてお伺いしますが、まず、内容のところで、知事が、これまでの対応についての説明があった後、知見を有する方からの説明ということで、具体的にどういう方が説明されると。

Aこの知見を有する方というのはですね、今、選定中であります。皆さんのご質問にきちっとお答えできる方、この人の発言ならば信頼できるぞという方を今ちょうど人選中であります。

Qこれはお一人ってことですか。

A基本的に一人だと思っております。

Qがれきの関係ですけれども、知事は昨年の末、「対話の広場」の中で、質問に答えられて、その後、我々の質問にも答えられましたけれども、その中で、「撤回する考えはない」と、「説明を尽くしたい」というふうにおっしゃってましたけれども、それは、今も変わらないということでよろしいでしょうか。

Aそれは、全く変わりません。

Qであれば、今回のこの「対話の広場」の性格としてですね、周辺住民の方、県民の方に説明をして、理解を求めるという主旨でよろしいんでしょうか。

Aそういうことですね。やはり、誠意を持ってお話をしてまいりたいと思ってます。それで、これは、東北を救うということで、やはり我々日本人全体が協力しなければいけない問題じゃないかと私は思ってます。ただ、地元の皆さんの中で不安を持ってる方がいらっしゃいますから、本当にそこは誠意を尽くしてご説明してご理解を得る、徹底的な努力を、自分にできる範囲の努力をしていきたいと考えているところであります。

Q当然、この2回の「対話の広場」では、反対する意見も出てくるとは思うんですけれども、それはその場で説明を尽くす、この2回で尽くして次の段階に進むという理解でよろしいんでしょうか。

Aそうです。基本的にそう考えてます。そこはもう、いつまでもいつまでもというわけにはいきませんからね。そこはもう本当に2カ所用意してありますし、しかも、2回目の所は、ユーストリームでも配信するし、ツイッターでも参加できるという開かれた形にしておりますし、どなたが参加してくださっても結構だということになってます。「対話の広場」、いつもそうですけれども、私が直接お答えいたしますから、その誠意を尽くすということを積み重ねるしかないと思うんですね。基本的には、今、この2回と考えています。

Qそうすると、スケジュールとしてはこの2回終わった後で、県として政策を、具体的に受け入れについて詰めて行くという。2月以降ということになると思うんですけれども、具体的には、決まってる、いつまでにというのはあるんでしょうか。

Aそれはまだ決まっていません。なるべく早くと思っております。その詰める作業、詰めるというのはね、既にいろんな形で、今回、被災地に現場を見に行くというのも、そうですけれどもね、その一環ですね。だから、どこから、どのがれきをどんなふうに受け入れるかっていう具体的なこと、これ、まさに詰めていかなければいけませんが、そのためにも今回、私は見に行くわけでありまして。がれき、がれきと一言で言ってもね、場所によってもいろいろ違うようですしね。このがれきだったら、こんなふうになっているがれきだったら、こんなふうにして放射性物質の状況を測り、計測し、そして、こうやって運んで来ればいいなと。それを持って来た、運んで来たときに、また処分場で受け入れていただくためにも、これは、焼却のところではですね、各市の皆さんにご協力いただかなきゃいけないですからね。そういうことを踏まえて、詰めていく作業はたくさんあると思いますけれども、大きな方向性、早く決めて、そして、それぞれ皆さんのご理解を得られるように努力を続けたいと思っています。

Qがれきの関係で、この間そこであった時にちょろっと声を聞いたんですが、あの、「対話の広場」ですね、今回みたいにこう、知事としてはやりたいと、で、住民の中には不安だという方もいらっしゃると、こう右か左か、やるかやらないか、意見が割れるときに、知事本人が司会役としてさばくというのはフェアじゃないんじゃないかというようなね、時間の切り方とか、というような声も聞いたんですが、確かに、いじめをどうするとかいう話だったらいいのかもしれませんけれども、そういう「対話の広場」の運営についてですね、何か一工夫されるようなお考えというのは持ってらっしゃいますか。

Aあの、私の仕切り方がフェアじゃないでしょうかね。

Qいや、そういう意味じゃないです。

Aそう感じましたか。

Qいや、そうではない。

A自分の仕切り方をフェアだと、自分では思っているんですけれども。あそこの仕切り方・・・。

Qだから、受け入れたい側、不安に思ってる側、そこの仕切りについて不満を持っている方がいらっしゃったよう なんですが、そこはどうお考えでしょうかという、そういう質問です。

Aそれはどういうことでしょうかね。賛成の人ばかり当てるとかそういうことですか。反対の人は当てないとか。

Qいやそうじゃなくて、話の時間の切り方とかですね。

Aまあ時間の切り方は、誰が司会をしても、どこかで切らなきゃいけませんからね。私は、あえて心配している方に説明しに行くわけですから、それがもし、「いや心配してませんよ」って人ばかり当ててもしようがないですからね、逆に言うとね。そこは自分の仕切り方はフェアだと思ってるんですけれどね。

Q今まで、実際にですよ、やり方じゃなくて、「対話の広場」、ずっと皆さんもご覧になったと思いますけれどね、あ のエネルギーの問題もありましたけれど、もう冒頭からすごく激しい口調で言ってこられる方もいらっしゃったけ れども、フェアでない仕切り方だなあと感じられたことあったかなって。

A と、思う方も、今回の問題に関しては、いらっしゃるのかなという気はいたします。

Qそれは形の問題ですね。

Aだから運営上何か、一工夫はあり得るのかどうなのかというところをちょっと。

Q今の段階では私は考えていませんけれどね。誰か別に司会を立ててやった方がフェアに見えるのかどうか。  そう思います、どうですか。

Aどうなんでしょう。 どうですか、皆さんに聞きたいですけれどもね。

Q「対話の広場」の関連ですが、細かいことで恐縮なんですけれど、人数制限とかはどうするんでしょう。もしも定員以上・・・。

A部屋に入れるだけでしょうね、やっぱりね。

Qこれは県民の方以外も受け入れるんですか。

A基本的に県民の方と思っていますけれどね。

Q今、でも「どなたでも」と・・・。

Aああ、もちろん県民の方ですよ。県民との「対話の広場」ですからね。

Q基本的に県民の方・・・。

A県民の方ですね。

Q「対話の広場」なんですけれども、地元の理解が必要だとおっしゃってるんですけれど、理解を得られたっていう判断というのは、知事ご自身がされるんですか。

Aそうですね、どこかで判断しなきゃ・・・。

Q全員が賛成というのは、なかなかないと思うんですが。

Aそれはもうね、全員というのはまあ、この世の中あり得ないですからね。で、別にこれ、じゃあそこに来ている人たちで例えば多数決で決めるという話でもありませんからね。ですからまあそこは、どこまでご理解いただけるかということは、やってみなきゃ分からないですけれどね、そこは。まさにシナリオがない、いつも「対話の広場」はそうですけれど、シナリオがありませんからね。どなたが来てどういう話をされるのか、全く分からない中でやりますから。それが私としてはフェアなやり方だと思っていますけれどね。それはもう努力するしかないと思っています。

Q「対話の広場」で、すべて意見を持っておられる方が必ずしもご自身の意見を言えるかと言えば必ずしもそうではないんじゃないかという感じは20日の日に、多分説明を尽くすという事で、説明を聞くということはできると思うんですけれども、その横須賀市民が何か訴えようとする時に、時間がない、なかなか2時間の中で説明をされた上で、意見を聞くという事になるとかなり限られていますし、すごいいっぱい人数が来られたら、来られないという事もあると思うんですけれども、意見を言いたい方が均等に機会を得るということも必要ではないかと思いますが、その辺についてはいかがでしょうか。

A全員の意見をお伺いするというのはなかなか容易なことではないと思いますけれども、今、例えば、既に県の方に、いろんな方法で意見を言ってこられてる方もいらっしゃいますからね。そこではその現場だけでお答えするのだけではなくて、今まで寄せられたさまざまなご意見、ご質問というものもありますから、これも全部分析した上で、それに対するお答えもした上で、お話をしてこようと思っています。

Qむしろ、受け入れるべきという方の意見をよく個人的には聞くのですけれども、そういう方はなかなか意見を表明されないという点もあると。

A可能性はあるでしょうね。

Q声を上げる人だけが、こういう「対話の広場」とか、そういうものでやると、声を上げる人だけの意見が目立つという、そういう性格があると思うのですけど。

Aそれは、そういう傾向はあり得ると思いますね。だからといって、賛成派の人を動員しておいてやるという方法はどうなのか。こんなことやったら大問題になりますからね。中には、「これはやっぱり、日本人として受けるべきだ」と言ってくださる方もきっといらっしゃるだろうなと思うばかりでありますけどね

Qこういう「対話の広場」をもって、県民の意識を確かめたという、あるいは説明したというのは、少しこれだけでは手続きとしてどうなのかということ、思われるような気もしますけど。

A別に、直接民主制やっているわけではないですからね。これは、一つの、いろんな形の中の一つの手法でありますからね。まあ、しかし、どこかで決断して、実際に実施していかなければいけませんから。誠心誠意を尽くす中の、一つのプロセスとお考えいただければと思います。



(災害廃棄物の受け入れに対する意見について)

Q知事、これまで、去年の20日に表明されてからですね、今おっしゃったように、意見届いていると思うんですけれども、賛成なり反対なり、いろんな意見があると思うのですが、その辺の、現在、集約されているのであれば教えていただきたいのですが。

A 1月4日、8時30分までのデータがあります。私が表明して以来、県に対して電話とか電子メール等でですね、520件、このご意見をちょうだいしております。そのうち震災がれき受け入れに「反対」のご意見、477件、「賛成」のものが21件、「その他」22件であります。反対意見としては、子どもの被ばくが心配であるとか、放射性物質は焼却しても無くならないとか、県民の意見を反映すべきだ、などがありました。

Q午後8時30分ですか。

A午前8時30分です。まあ、こう反応してくださる方っていうのは、反対という方の方がどうしても多くなるでしょうね。

Q「その他」はどういう…。

A「その他」は何でしたっけ。

資源循環課長: 「その他」は質問的なことですとか、そういうことで、賛否が明確ではないということです。

 意見を寄せる県民の方々というのは、やはり横須賀が多いのか、地域的なばらつきとかっていうのは。

 地域的にはどうでしたかね。

資源循環課長: 地域的なことはちょっと、把握できておりません。



(「緊急開催!黒岩知事との『対話の広場』」について)

Q反対が数字上は多いんですけれども、知事も反対のご意見を目にされたと思うんですが、今、出ている反対のご意見に対しては、これまでの原子炉等規制法で、放射性廃棄物の基準ていうのが1キロ100ベクレル以下という、まあ、当たらないという事だと思うんですが、その説明で理解していただけるという判断をされているんでしょうか。

A私の説明だけで、なかなかご判断いただけない時にはね、さっき申し上げたようにその道に詳しいご専門の方がいらっしゃいますから、その人からの意見というものも参考にしていただければなと思っていますけどね。

Q専門家の中でもご意見、分かれていると思うんですけれども、僕の想像するに、受け入れに対して問題無いという立場の方が来られるんだと思うんですが、そういう理解でよろしいんですか。

Aいや、その道の専門家ということであれば。要するに、別にその人の意見を重視して人選するわけじゃありません。その道の専門家として、皆さんが納得できるような方を選ぼうと思っていますけど。

Q「対話の広場」とは別にまた、地元の自治会等への説明など並行し行われているんですか。

A いろんなルートでやっていると思いますけれども、私に、必要があれば直接お話をしたいと思っています。横須賀市長には、議会で表明前にお電話いたしましたし、その後も直接お目に掛かってお話もしました。

Q仮にこの2回の「対話の広場」でちょっと説明が不十分だなといったときに、追加で開催があり得るのかってあたりと、後、2時間の時間配分ってどんなふうに考えているのかなと...。

A基本的に今は2回と思っています。絶対ってわけじゃありませんけど、今は2回と思っています。その中で誠意を尽くしたいと思っています。時間配分については、まだあまり想定してないですけどね、なるべく皆さんのご意見をお伺いできる時間を長くしたいと思ってますけどね。

Qこの参加申込書の中に、「当日発言したい内容をご記入ください」という欄があるんですが、これはこのケースの場合、どのような意図でこれを記入するようになっているのかをご説明よろしいでしょうか。

A私自身、これも参考にして、今までも「対話の広場」でやってまいりましたからね。「対話の広場」をやっている中でこういう事を入れているんです。

Q太陽光のパネルの説明をする時と、今回みたいに賛否がある説明の時とはちょっと違うと思うんですが、今回、いわゆるさっきおっしゃった通り、反対派の方が集まる可能性が高い中で、これを記入させるというのの意図って何なのかなってのもちょっと疑問に思ったので。

Aどんなふうに全体的に進行していけばいいかという大体の、こう、何というか、腹構えというか、というものをつくろうと思ってますけどね。だから、そういう事に対しては、私はある種プロでずっとやってきましたから、たくさんの人の中で意見をうまく引き出しながら、まとめていくという作業というもの。そのときに、今日はこんなことを言いたい人がいっぱいいたなといったときに、今、出ている中で、例えば、あの人、あんな反対意見を持ってる、まだ言ってないなと思ったときには、そういうふうな話の意見が出やすいような話に持っていくとか、そういうことで考えていますね。
 事前資料として知事が目を通されるという把握でよろしいんでしょうか。

Qざっとして目を入れる、いつもそうです。ざっと目を通します。それで、でも、細かく、この人はこうだこうだからっていうことで、最初はこの人を外しておこうとか、そういう事はしません。もう皆さん、顔色を見て、いつも皆さんご覧になってるでしょう、「対話の広場」って。「はい、どうぞ」って言ったら、ぱっと手を上げた人を当ててるでしょう。最初から、めちゃくちゃなこと言う人いますよね。あれ見ていただいても、いかにフェアにやっているかってことが証明できるかと思うんですけどね。同じことです。



▼記者との会話の様子を読み取るだけで、黒岩知事がどんな方かわかってくるようですね。熱く語れば、みんなついてくるようなイメージをお持ちのようです。また、司会をしてこられたので、まとめることには自信がおありのようですね。  

▼ヒントはたくさんあります。論理で詰めると言うよりも、自分の思いを前面に出してで熱く語るタイプのようです。質問されたことには上手に答えられていません。質問がかみ合わない場面がいくつもあります。質問者も荒いが、答えも荒い。こんな感じで本番だと、理解は得られるのか疑問です。 記者とのやりとりだけでも説得力がない。この人に任せられるのか?
そういった意味では松沢知事は、一言一言の説明力は立派でしたよ。


震災がれき「神奈川で受け入れ可能」、黒岩知事が宮古市など被災地視察

2012年1月8日

東日本大震災で発生したがれきの県内受け入れに向け、黒岩祐治知事は7日、岩手、宮城両県を視察した。有害物質を含んだがれきの仕分けや放射線量の測定方法など、搬出時の安全管理体制を確認。大量のがれき処理に苦慮している被災自治体からは、広域処理への参画に強い期待が寄せられた。

 昨年3月11日の津波などで、4675棟が全半壊する壊滅的な被害に見舞われた岩手県宮古市。宮古港の藤原埠頭(ふとう)などに野積みされたがれきは71万トンに上り、同市が通常処分する量の35年分に相当する。

 同市のがれきは昨年11月から東京都が受け入れており、県外搬出の素地は整っている。黒岩知事は都職員らの説明を受けながら、(1)野積み状態(2)外気と隔てられた鉛の箱の中(3)コンテナ積載後―の3段階で行う放射線量の測定作業を視察。いずれも低レベルであることを確認した。

 黒岩知事は「神奈川で受け入れることは十分可能だと実感した。ここで見たことをきちんと説明すれば、住民の理解を得られると確信した」と述べ、都と連携して対応する考えを強調した。

 立ち会った宮古市の山本正徳市長は「広域処理の輪を広げることは復興の加速につながる。危険ながれきは絶対に搬出しないので、神奈川県民にも理解してほしい」と支援を求めた。

 黒岩知事は宮城県南三陸町にも足を運び、がれきの山の中で重機が目まぐるしく動く様子を視察。佐藤仁町長からも同様の要請を受けた。

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