芦名最終処分場への瓦礫持込を問う 4 [message]

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▼私も何度となく被災地に行ってきました。5月に南三陸町から石巻・仙台と福島県伊達市、8月に福島市・郡山市の除染状況の視察、9月に伊達市から全村退避勧告となった飯館村の視察。10月には伊達市の友人に横須賀に来ていただき、原発の状況を話して頂くと共に、展示会を開いてもらいました。11月には会派で会津若松にいき、状況視察もさせていただきました。 そういった中で私自身も感じたことをブログでも書かせていただくとともに、何かできないかと考えてきました。ですから、今回の課題についても何とか受け入れられないかと考えてきたのも事実です。

▼ただ、この間、書かせていただきましたように、知事の発表の仕方、これまでの経過の中での地元に対してのものの見方に、私ならずとも、地元のさらには、芦名の皆さんは、怒るというより、あきれています。15日の説明会の前ならば、「少しは不安を持ちつつも受け入れやむない」と考えていた人たちも、昨日・今日とお話を聞くと「だめだね」と答えられます。これをもとにもどすのは相当困難なことだと考えます。これは一体何が原因なのか、考えていただきたいのです。

▼話は戻りますが、私は5月17日、被災地に行った知事が、帰ってきてすぐに「芦名へのがれき受け入れ」を表明した際、5月の末か6月のはじめ頃に、芦名町内会長・連合町内会長と一緒に事実経過の確認と今後について申し入れに行かせていただきました。当日就任したばかりのセンター長様と県の担当課長様に対して、「突然の発表でおどろいている。事前になぜ町内会長にすら教えていただけなかったのか。」「当然事前に協議することになっているのではないか」と確認し、もしそういったことが具体的になってきたら、必ず連絡し、協議してから発表していただきたいと確認してきました。知事はこのことは聞いていたのでしょうか。
しかし、またしても知事は地元に何も連絡をしない中での発表がありました。度重なる不信感を与えておきながら、そのことについて1月15日の説明会では、きちんとした謝罪はありませんでした。まずそのことを十分にすべきと感じています。(もう遅いと思いますが・・・)

▼知事は12/20に気発表するまで、一度も芦名の処分場には来ていないと聞きました。本当でしょうか。 説明会のために直前に見に来られたようですが、それで何を感じたのでしょうか。被災地のことは考えても、地元芦名のことにはほとんど関心がなかったように思います。もしそのときに、地元の海産物・農作物の様子も一緒に見ていただけたら、考えも変わったように思います。説明会では、「宮古に行く前に行った」説得のための材料探しでしかないとしたなら残念です。東北にいかれてニュースキャスターのようなレポートもそのように感じた方も多くいらっしゃいました。

▼プレゼンテーションは確かによくできていました。お金をかけてテレビ番組のようでした。しかし、音が出なかったり、隣の部屋の200人の前のテレビは最後まで映らなかったり、とにかく機材がうまく使えなかった。マイクが聞こえなかった。そういった課題もありましたが、実は本質は、知事のこの課題にあたっての、真摯な姿勢が見えなかったことです。
申しわけありませんが、知事はマスコミ・テレビ界では知らない方の居ないような有名なキャスターです。大舞台での司会も政治番組でのやり取りも手馴れたものでしょう。きっと思いを伝えれば、何とか通じると思われていたのではないでしょうか。知事の被災地への思いについては、否定するつもりはまったくありません。地元の皆さんも多くの人は何とか力になりたいと思っている方が多いはずですし、理解はしているのです。

▼しかし、芦名の会場で見せた知事の姿は「準備不十分の県の職員に対しての憤り」の顔。住民の反応に対しての不満の顔。つまりは「お願いしに来たと」いうよりも知事の考えをプレゼンテーションをやりにきたということ以上の気持ちは残念なが見受けられませんでした。


▼さらに、資料にも一生懸命都合の悪いところは隠そうとする姿勢が見えかくれしました。いいとこだけを強調する姿勢が不安感を抱かせるのです。「理屈の上での安全性神話」を持ち上げて、100ベクレル・100ベクレルと繰返す。しかし、芦名に入れようとする焼却灰の放射線量の基準は明記していない。基準を超えたらどうするかも明記していない。検査します。何重にも検査します。ということは丁寧に言われても、もし放射能の値が高い場合はどうするのか、「危機管理のいろは」が、まるで見えてこない。不思議な説明でした。町内会の説明では記載してあったのに、誰がどういった目的で、知事の説明会では消したのですか。「1600~3300」という数字はなぜ消されたのか。私たちは事実をきちんと示していただきたい。 ごまかしの説明ばかりでは、何を持って、信用ができるというのでしょうか。 

▼「安全です」と繰りかえされても、そういった説明は、裏切られ続けていること、政治に対しての不信感を感じつづけてきた町民の皆さんは、決して首を立てには振れないいのです。
また、焼却灰を入れる袋(フレコンバック)にも、参加者の多くが失笑していました。発言者の一人から、「普段それを使っています。土に埋めたら5年持ちませんよ。」と言われ、「どのメーカーの耐用年数はどのくらい。」と聞いても誰も答えられないままでした。

▼また、こんないい加減な決意では、どうせ芦名のことは考えていないんだから、いったん道筋をつければ、残念なことですが、次から次に放射線量が高い都市部の汚染物質も運ばれる危険性も予想されます。都市では、捨てられない処分場所の無い汚泥や焼却灰がたまっています。宮古の例で盛んに説明していますが、宮古が終わったら次はどこですか。宮古は低くても、より高いものはどうするのですか。そのたびに基準はあげられるのではないのですか。

▼私たちの願いは、空気や水、そして食べ物に安心して暮らしたいというだけです。さらに、この地域には農業・漁業で生計を立てている一次産業従事者にとっては、死活問題なんです。 今でも千葉のほうから相模湾に放射性物質が入り込んで、魚に高い数値のものが検出されたらどうしようと心配しています。また、農家の皆さんは、三浦半島の野菜から高い数値の放射性物質が検出されないようにたいへん気を使っています。一度報道されたらまったく売れなくなるからです。それが安全なのかそうでないかも説明するまでも無く、かってもらえない現実があります。

▼「放射能はお化けみたいなものだ」という人がいます。 あるかどうか、存在しなくたって、見えないし、感じないし、わからない。だから厄介なんです。風評被害も防ぎようがありません。

▼知事、私たちは自分たちのこの地元の未来を真剣に考えています。大楠に住み、大楠の食べ物を食べ、私たちの子も孫もこの先、ずっと何百年もこの町に住み続けたいと思っているのです。

どうかご理解いただき、賢明なご判断をお願いいたします。


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この記事へのコメント

SARU
2012年01月20日 04:14
お疲れ様です。
立石の風景、自然が奏でる写真達、大楠山周辺の自然を大切に考えている気持ちが伝わります。

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