推薦BOOK 「のぼうの城」(小学館) 


画像


これはおもしろい歴史小説であります。 大体が「のぼう様」というのが「でくの坊」の城代。ずうたいが大きく、武芸は不得意、馬にも乗れない不器用な男。しかし、領民からの人気は抜群。趣味は農業で手伝いに行っても、農民から迷惑がられる始末。まあ、周りが心配になって「この人を助けてあげないと・・・・と領民も家臣も一体となる」ような男なのです。

「この城、敵に廻したが間違いか」
天下統一を目指す秀吉の命を受け、関東の雄・北条を従わせる為、2万の兵を率いて進軍する石田三成と、その親友・大谷義嗣。 その途中に現れたのが、わずか2千の兵が守る忍城(おしじょう)だ。
だがその城こそが、三成軍の前に強固に立ちふさがる。 その城主が成田長親。

「のぼう様」と呼ばれ、誰よりも領民に愛された、でくのぼうの主人公である。
それ以外にも
長親の周囲の登場人物もまた個性的。
長親の幼馴染で無双の豪傑・丹波。
丹波と武を競う猛将・和泉。
自称戦の天才だが、1度も戦に出たことのない酒巻。
彼等と共に、圧倒的に不利な状況を戦っていく中で、長親の「底知れぬ器」が明らかになっていく。

一番のシーンは、大群に包囲され、降伏を迫る、態度の尊大な使者を前に、開城やむなしの空気が蔓延する場内で、のぼう様が初めて吠えます。

『強き者が強きを呼んで果てしなく強さを増していく一方で、弱き者は際限なく虐げられ、踏みつけにされ、一片の誇りを持つことさえも許されない。 小才のきく者だけがくるくると回る頭でうまく立ち回り、人がましい顔で幅をきかす。ならば無能で、人が良く、愚直なだけが取り柄の者は、踏み台となったまま死ねと言うのか!!』

この言葉で、少人数立てこもる忍城は、豊臣秀吉の大群相手に、歴史に残る一戦をしかけます。

 時代は違っても、今も同じ思いを持つ人も多いはず。力をあわせて世直しをせねばなるまい。





のぼうの城
小学館
和田 竜

ユーザレビュー:
ライトノベル。確かに ...
けいたんの評価素直に ...
大切なもの一生懸命、 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ







この記事へのコメント

この記事へのトラックバック